
こんにちは、alpapa(@alpapa11)です。
人の脳は3歳までに70~80%、
6歳までに約90%が完成します。
6歳までの子供の脳は、今まさに
どんな脳になるか決定している真っ最中です。
何によって決められるか?
それは主に、
親が子供に与える『言葉(=情報)』です。
この記事では、
0~6歳を育てる方に知ってほしい『6歳まで』の子供がどんな状態で、親の言葉がどう影響しているのか、そしてママがしてあげれる事を紹介します。
目次
6歳までの子供の脳と心の状態と『言葉』が与える影響
脳が90%完成する6歳までに、
思考パターン、人格、能力など、あらゆる人生の土台が作られます。
0〜6歳は、
まさに人生のプログラミング時期。
このプログラミングに組み込まれる情報は何で作られるかというと、主に子供が日常で耳にしている『言葉』です。
生まれてから6歳ごろまでは、
子供の意思や理解に関係なく、
身の回りの情報(言葉)をどんどん吸収して自分に刷り込んでいく時期です。
その言葉(情報)によって
どう感じたか。
どんな感情を経験したか。
何を信じるようになったか。
そして人は、
6歳までに入った情報をベースに、考え行動し、人生を歩みます。
親が子供に与える言葉は、
どこに吸収し、貯蓄されていくか?
それは、潜在意識の中です。
6歳までの子供は洗脳状態?
なぜ6歳までの『言葉』で、
子供が簡単にプログラミングされてしまうのか?
その理由の一つに、
6歳までは脳波が特別な状態というものがあります。
人間の脳波には
- ・アルファ (リラックス状態)
- ・ベータ (通常)
- ・ガンマ (集中、不安、興奮状態)
- ・シータ (まどろみ、浅い睡眠状態)
- ・デルタ (深い睡眠、無意識の状態)
の5つの状態がありますが、
生まれてから6歳ごろまでは、脳はデルタとシータの状態です。
生まれてから6歳までの間は、デルタとシータの状態だ。デルタとシータの状態の脳は、入ってくる情報をフィルタリングすることができない。
引用元:潜在意識を変えれば、すべてうまくいく / アレクサンダー・ロイド博士 (著)
脳がデルタとシータの時、
脳は、入ってくる情報を選べません。
嘘、本当、冗談、良い、悪い、という情報の選別ができず、ただそのままを取り入れる状態で、わかりやすく言うと、暗示にかかりやすい催眠状態です。
なので6歳以下の子供は、
「バカ」と言って育てればバカになり、
「できる子」といって育てれば、できる子になります。
我々大人の脳は、外からの情報を無意識にフィルタリングし、自分が欲しい情報だけ(興味のあるもの)だけ選んで聞いていますが、6歳以下の脳は、良いも悪いも選べず、見聞きすればフィルターを通さず刷り込まれてしまう状態なのです。
ゆえに、6歳以下の子は
とても暗示にかかりやすく、言われることを何でも信じ、冗談が通じません。
こどもは親の言葉に常に
洗脳されているようなものだと思ってください。
親がかける言葉、与える情報は、
わかる・わからないに関係なく、
そのまま受け入れて貯蓄していきます。
「そんなの嘘だ」
「これは冗談だな」
というフィルターはまだありません。
この情報を選別するフィルターは『クリティカル・ファクター』と呼ばれる潜在意識の扉(ガード)のようなものです。
このフィルターはいつ形成され、
親の言葉がどう影響するか?
次項で子供のクリティカル・ファクターについて紹介していきます▼
6歳までの潜在意識はどんな状態か?
人の『意識』には、
自覚できる顕在意識と、
自覚できないけど人の言動をコントロールする潜在意識があります。
私たちは、自分では自覚できない
潜在意識の情報に従って動いています。
潜在意識の情報はそれほど重要なので、
簡単に操作されないよう、大人の潜在意識はクリティカル・ファクターというフィルターで守っていますが、3歳以下はこれがありません。

このフィルター(潜在意識の扉)は、
3歳ごろから形成され、6歳頃にほぼ完成すると言われています。
つまり、ガードの弱い6歳までは、
外から入ってくる情報(言葉)は、簡単に潜在意識に書き込み放題なのです。(3歳以下はさらに影響大、詳しくはこちら)
ゆえに、
6歳までの子供に聞かせるすべての言葉は、刷り込みです。
6歳までの育児で、
ママがしてあげれる大切なことは、
子供の言語環境に気をつけ、潜在意識を汚さない事。
そして、潜在意識を愛情で満たす事(良い刷り込みをしてあげる事)です。
ただ、6歳を過ぎたからといって
何を言っても影響しないわけではありません。
フィルターは6歳でできますが、まだ柔らかく、大人と同じような強い膜になるのは12歳ごろと言われています。
6歳までの言葉が子供の性格と能力に表れる
6歳をすぎフィルターでガードされると
外からの情報に操作されにくくなりますが、これまで書き込まれた情報を変えるのも難しくなります。
永久保存として子供の脳にはいる基礎的情報には2つの限界があります。ひとつは、6歳までのあいだに脳に間違った情報が入ると、消去するのがきわめて難しいこと。もうひとつは6歳をすぎるとそれまでより新しい情報の吸収に時間がかかり、はるかに難しくなるということです。
引用元:赤ちゃんに読みをどう教えるか / グレン・ドーマン博士(著)
※ただ、6歳をすぎても手遅れではありません、対処法も後半で紹介しています。
そして情報吸収能力も下がるため、
学習面においても6歳までが簡単に習得できる最後のチャンスです。
同様に、記憶力、運動神経、絶対音感なども6歳までの幼児期が土台となる時期です。
また、6歳ごろになると子どもの自信・自己肯定感が育っているか、差が見え始めます、自己肯定感をチェックする簡単なテストはこちら↓
自己肯定感とは?子どもの自己肯定感をチェックする簡単なテスト
子供は親の言葉通りの人間になっていく
なぜ親の言葉通りに育つのか、
別の理由に『子供はメタ認知が苦手』というものがあります。
自分の能力を自分で把握することを「メタ認知」と言いますが、メタ認知の能力は小学校3年生頃から発達すると言われています。
引用元: 頭のいい子にする最高の育て方/はせがわわか(著)
ですから、子供は自分がワガママなのかどうかも、自分ではわかりません。
子供はメタ認知が苦手なので、
自分が何者で、どんな子か、自分ではよくわかってません。
ゆえに、親が「あなたは〜よ」と言えば、それがそのまま「自分」になります。
もし「あなたは〜できない」と
親から評価されれば、それがそのまま子供の自己評価になります。
「あなたはワガママね」
「好き嫌いが多い子ね」
日常で何気なくかけている言葉が、
積もり積もって子供の性格や能力を作っていきます。
また、人にはそれぞれ
『生まれ持った気質』があります。
その気質に対して、親や関わる人たちが
どんな言葉をかけるのか、そして子供はどんな精神的体験をするのか、この気質と環境の相互作用が子供の人格に大きく影響しています。
6歳までの子供にネガティブな冗談は禁物!
6歳以下の子にネガティブな冗談を言ったり、
否定する事は禁物です。
子供は「賢いね」と言って育てれば賢くなり、冗談でも「バカね」と言って育てると、本当にバカになります。
言葉の力というのは、
私たちが思っている以上に強いです。
よくある日常ですが、例えば、
3~4歳の子がお友達とおもちゃの取り合いをしたとします。
それを見たママが、
「もう、すぐ友達とケンカする子ね!」
「そんなんじゃ嫌われるわよ」
なんて、
半分冗談で言ったとします。
しかし前項で紹介したように、
6歳以下の子供の脳は、
その情報を冗談だと選別することができません。
その冗談は、ただその子の心に「すぐ友達とケンカする」「嫌われる」という刷り込みをしただけになります。
6歳までに入ってきた言葉と情報は、
まるでスマホにアプリをインストールするように、いとも簡単に子供に入れられます。
そして、カルガモのヒナが生まれて初めて見たものを親と思いヨチヨチついていくように、それらの刷り込みの言葉の後をついて人生を歩くようになります。

こういった刷り込みは、
繰り返されることで、さらに根強く定着します。
例えば、この子が6歳までに同じようなことを何度も言われた場合、それはもうその子を「ケンカばかりする人」にプログラミングしているかのごとく、人生の呪縛となってしまいます。
6歳までは
人生のプログラミング期です。
だから決して6歳以下の子供に、
「○○できない子だ」「ほんとにわがままね」「損するタイプだなぁ」「この子、馬鹿すぎる!」「人見知りだよね」なんていう種を冗談でも植えつけないでください。
これらは親に言わるのが一番影響が濃く出ますが、口の悪い親族やママ友など、子供が関わる人たちから言わるのも注意です。
冗談でも「〇〇ちゃんって怖がりだね、〇〇ができないんだね」のようにネガティブなことを平気で言う人が身近にいたら、距離をおくのがベスト。
頻繁に会うわけでなければ過剰に心配しなくても大丈夫ですが、6歳までは子どもの周りに飛び交う言葉、言語環境は気にかけてあげてください。
また、6歳を過ぎたら突然何を聞かせてもOKというわけではなく、脳がほぼ完成する12歳までは、子供への言葉には気をつけるべきです。
子供を叱る時も同様に
ネガティブな刷り込みをしない事が大切です▼
【子供のダメな叱り方】親として最低限ここだけは押さえておきたい事
大好きと言われて育った子、嫌いと言われて育った子
本人が覚えていようがいなかろうが、繰り返し強く与えられた情報は、潜在意識にも細胞にもプログラムとして書き込まれています。
「大好き」と愛の情報を与えられ育った子は、自己肯定感も高く、人から愛される能力も持ち合わせています。
ここで一つ注意してほしい事は、
親も人間ですからついイラッとして心にもないことを言ってしまう場合です、
冗談でも親から「嫌い」「鬱陶しい!」
などと言われてしまうと、自分の存在を否定されたと捉えてしまい、キレやすい子・自信がない子になったり、精神が不安定になったりします。
ついカッとして言ってしまう事はあっても、
決して言い続けないようにしましょう。
親になったら言葉に気をつけ、
愛情をもって接することに尽きます。
愛される子に育てるには?愛されている子の特徴は幼児期の記憶にあり!
消したくても消えない親からの洗脳

こんな経験がありませんか?
絶対やめたほうがいいとわかってたのに、ついやってしまった。
気をつけているのに、いつもこんな結果になってしまう。
変わろうと努力しているのに、結局長続きせず、元の自分に戻ってしまう。
ほとんどの場合、これは6歳までにあなたの潜在意識にインストールされたアプリが勝手に起動してプログラミングされた通りの結果に導いているからです。
例えばこの子の場合、
「すぐケンカする人」とプログラミングされてしまったので、大人になってからも、仲良くしたいのについケンカになるような発言をしてしまったり、
そんなつもりなかったのに、
気がついたらカッとなって怒鳴ってしまった。など
ケンカに導かれる状況を、無意識に作りだしてしまうのです。
脳の働きの90%以上を支配する潜在意識は、プログラミングされた通りの状況を作り出し、意識はそれに勝つ事ができません。
努力してるのに改善されず、しかも原因がわからず、
「変わりたいのに、どうして変われないの?」と悩むことも少なくありません。
本人は言われた事を覚えてなくても、潜在意識はしっかり記憶していて刷り込まれた情報通りに命令を出しているのです。
潜在意識には現状維持メカニズムがあり、あなたが変わろうとすると全力で元の状態に戻そうとしてきます。

ところで、
いい面でも悪い面でも、ほとんどの人は親の口癖通りの人格を持っています。
根は悪い人ではないのに、
つい嫌味を言ったり、一言多い人、いませんか?
その人は、6歳までに「いい子だけど、一言多いわ、余計な事言う子ね」とよく言われてたり「あなたの口は災いの元になるわね」なんて親が冗談を言っていたのでしょう。
やめたいのに病気になるまで無理して働いてしまう人、
いませんか?
「仕事はつらいものだ」「人生は耐えるものだ」と厳しく育てられたのかもしれません。
潜在意識はその言葉を忠実に再現し、仕事がつらく耐え苦しむ状態をつくります。
いい人なのにいつも損する人、
頑張ってるのにいつもうまくいかない人、いませんか?
「いい人は損するものだ」「世の中うまくいかないものだ」というアプリが潜在意識で起動してるんでしょう。
また、実際に本人が言われていなかったとしても、例えば、お母さんが自分自身を責めたり、耐え悲しんでいる姿を見て育つと、子供は「人生は苦しくてつらいんだ」と思い込んでしまいます。
本当に子供にかける言葉は、
どうか気をつけてください。
自分の子にも人の子にもです。
子供の脳を作るのは親の言葉だ
ということをお忘れなく。
子供の性格が悪い?原因は親の対応。3歳で気になる性格は6歳までに対処を
現実を突きつけるのは6歳をすぎてから
小学校に入学して6歳をすぎるころ、
次第に洗脳されるだけの脳から、選別ができる脳へ変わっていきます。
現実の厳しさを教えたり厳しい言葉は、せめて小学校に上がってからにしてあげてください。
6歳以下は、
それらの言葉はまだまだ「教訓」より「足かせ」になる年齢です。
小学校ぐらいからの脳は「こういう事もあるんだ」「これは冗談だな」と
少しづつフィルタリングができるようになってきます。
しかし、脳がフィルタリングできるようになったからと言って子供を否定する言葉を浴びせるのはNGです。
そしてぜひ思い出してほしいのは、
6歳までの脳の状態は大チャンスの状態だということです。
天才脳ができるのも、一生幸せに生きる土台ができるのも
愛される性格に勝手になってくれるのも、この時期です。
6歳までに「あなたは〜できる」「〜になれる」「みんなに愛される幸せな子だね」というポジティブで幸せなアプリをたくさんインストールしてあげればいいのです。
そして肯定的な声がけは、
習慣にしてしまったほうがママの精神的にもよいです。
ママも子供も幸せな気分になり、一石二鳥です!
“言葉と育児”については、
具体的な言葉の例が多いこの本がオススメ。
子供の育て方で迷ったら読む本【子どもが育つ魔法の言葉】の感想
幼児期の声がけの重要さ、子どもに「嫌い」と言ってしまったら?

もし、子供に「バカ!」「わがままな子は大嫌い!」というひどい言葉を言ってしまったら「よくできる子だ」「大好き」などポジティブな声がけを何倍もして中和してあげましょう。
「大好き、子どもが大切」と
思っているだけではなく、しっかり言葉で伝えましょう。
赤ちゃんの頃はどのママも「大好き、かわいい」と言って育ててますが、6歳近くなってくると恥ずかしさも出てくるかもしれません、そんな時は5分間暗示法などで寝ている時に伝えてもOKです(次項で紹介)。
実際にそういう暗示法やセラピーは多くあり、私も試しましたがかなり効果があります。
ぜひ人生の肥やしになるような質のいい内容、幸せな言葉、ポジティブな言葉、これらの言葉のシャワーをたくさん浴びさせてください。
もし、
心に傷を溜め込んでいるようなら、
自宅セラピーも効果的です。
こちらの記事でやり方を紹介しています
この方法は、幼稚園から「死にたい」と訴える子の傷も癒すほど効果があり、セラピストの方もよく活用しています。
【子供向けパステルアートセラピー】パステルアートの描き方と心の掃除
6歳までの育て方を間違えた、もう手遅れ?
手遅れではありません。
人は何歳からでも本人次第でやり直せます。
ここで、もう今まで散々子供にヒドイ言葉を浴びせて育ててしまった、子育てをやり直したい!という方へ、おすすめの心の癒し方をご紹介します。
嘘みたいによく効く方法で、
幼児塾などでママたちに伝授されている愛の暗示法です。
『5分間暗示法』という方法で、
子供の心の傷を癒したり、態度の改善、能力を引き出す時に効果的です。
【注】本当によく効くので、注意事項もご覧ください▼
魔法の【5分間暗示法】の効果は絶大!子供を叱りすぎた時のフォローにも
潜在意識は、
本人次第で書き換えることができます。
子供だけでなく、
ママに組み込まれている潜在意識のプログラムも書き換えできます。
潜在意識の書き換え方法は、
多くの本やカウンセリングで紹介されています。
このブログでも、育児ストレスの
書き換え方法を紹介しています▼
育児でイライラする時やってみて!育児カウンセリング不要の解消法
潜在意識の書き換えは、
筋トレと同じで続かず諦める人のが多いので、相性のいい方法で書き換えるのがオススメです。
何事も、
6歳をすぎたら手遅れというわけではなく、変化するには大きな努力が必要ということです。
脳は6歳で90%完成しますが、
その後ゆるやかに伸び12歳ごろ、ほぼ100%になります。
しかし「人らしさの脳」である前頭葉は20~25歳まで成長するといわれています。
潜在意識の扉(フィルター)も
完全に閉じられるのは12歳ごろと言われていますが、それでも寝起きや寝入りの脳は、大人になっても扉にアクセスしやすい状態になります。
歳をとるほど改善に時間がかかりますが、
本人次第で人生は何歳からでもやり直すことはできますし、そうでなくてはいけません。
ただ、土台ができる6歳までの黄金期、
どうせなら、しっかり愛情を詰め込んでおいてあげたい。
修復が必要な土台より、
のびのび走り回れる強い土台を作っておいてあげたい。
多くの親がそう感じていると思います。
もし現在0~6歳の子を育てていたら、
愛情たっぷりの対応で、幸福の種をたくさん蒔いてあげてください。
幼児期に蒔いた幸福の種は、遅かれ早かれ芽を出します。