![親の心配は呪い](https://alpapa.tokyo/wp-content/uploads/2022/07/curse.jpg)
こんにちは、alpapa(@alpapa11)です。
子供の事が心配でならない、
という親御さんは多いですが
『親の心配は呪い』と言われています。
そしてこれは本当です。
この記事では、
なぜ子供を心配する事が、子供を呪う事と同じ扱いにされるのか、理由を紹介します。
今まで知らずに
子供を呪ってしまっていた方、
両親から呪われていた方、もう呪いを使うのはやめましょう。
目次
心配するということは、前提として「できない」と決めつけている
![親の心配は呪い](https://alpapa.tokyo/wp-content/uploads/2022/07/worry-curse1.jpg)
そもそも
心配するということは=疑っている、信じていないということです。
「どうせできないに決まっている」
「失敗するに決まってる」
子供を心配している状態とは、
「うちの子はできない!」と決めつけ、
我が子に対して疑いと不信感を向け続けているという状態です。
例えば、
あなたは明日が来るかどうか、心配になりますか?
明日が来なかったらどうしよう、
太陽が登らなかったらどうしよう!と心配はしませんね。
なぜなら、
絶対に明日は来ると信じているからです。
そこには疑いの余地はありません。
人は、信頼していない時、心配します。
子供に「あなたが心配なの」と言うことは
『どうせできないから、信じてないわ』と伝えているのと同じことなのです。
すると子供は、
心配されるほど「親の心配がうざいっ!」と、イラっとするわけです。
特に思春期や反抗期にはこの傾向が強く、
心配されるほど、子供は親に足を引っ張られる気分になります。
子供の世界は、
毎日が新しい挑戦でいっぱいで、それだけで子供の心は忙しいものです。
新学期、発表会、テスト、受験などなど
これらは子供が一人で挑戦していかなくてはいけません。
そこに親からの不信感まで背負う余裕はないので、足を引っ張らないであげてください。
心配が呪いになる理由
心配することは、疑うこと。
そしてその不信感は子供への負担となりますが、他にも子供を苦しめる呪いとなる理由を説明します。
心配するということは、そうなる事をイメージしている
![子供を心配する親、呪う親](https://alpapa.tokyo/wp-content/uploads/2022/07/worry-curse2.jpg)
うちの子、
あぁなったらどうしよう、
こうなったらどうしよう、
このままじゃ〇〇になってしまう
心配しているということは
我が子に何か悪い事が起こらないかと常に考え、心が落ち着かない状態でいることです。
まだ起こってもいない
悪い状況になることをイメージして、
「ママはこうならないか心配なの」と子供に伝える…。
これは、子供にネガティブイメージを植え付けているだけです。
私たちの心(脳)は、
『焦点化の原則』といって、意識の焦点を当てたものを拡大するという法則があります。
人の心は、
同時に2つの事を考えることができません。
「心配事」に焦点を当てれば、意識はそれに集中し、ますます心配を拡大させていくのです。
心配された子供も同じく、
そのネガティブなイメージに焦点を無理やり当てさせられることになります。
これは非常に子供の足を引っ張る行為、まさに呪いです。
ネガティブなイメージにまみれながら、テストや試合に挑戦しても、何のメリットもなく、成功率を下げるだけです。
中には意図的にネガティブなイメージを植え付けて「そうならないように」と勉強のモチベーションにさせる親もいますが、これを「ブラックエンジンで走らせる」といいます。
ブラックエンジン(ネガティブなモチベーション)の行く末は、燃え尽き症候群、やる気消失、結果を出したのに不幸・自己成長しない、などネガティブな代償がつきまとうため、ブラックではなくホワイトエンジンで育ててあげてください。
ホワイトエンジンの言葉がけ▼
【考え方のクセ】親の言葉で育つ子供の思考パターン、あなたはどっち?
心配は伝染する
![親の呪い、親の言葉](https://alpapa.tokyo/wp-content/uploads/2022/07/worry-curse3.jpg)
感情というのは、伝染します。
心配、心配と言っていると、その心配も伝染します。
「うちの子、〇〇になるのではと心配」
と思うほど
「〇〇になるぞ〜」
「ママの言うこと聞かない子は〇〇になるぞ〜」
と子供を脅して、感染させているようなものです。
(怨念を飛ばしているともいいます…)
親にさんざん浴びさせられた
ネガティブな暗示、自分への疑いや不信感で、子供はいつの間にか本当に〇〇になってしまう。
ということは、
実はそこらじゅうで起こっています。
子供を心配してしまう事があっても
それを子供に押し付けては、まるで呪っているようなものです。
もう、呪うことをやめてあげてください。
子供が心配のあまり、子供を監視する母親
子供を心配するほど、
子供は反発し、子供の心は親から離れていきます。
心配が過ぎると、思春期や反抗期に、そ〜っと子供部屋に近づき、何をしているか覗き見したり、電話を盗み聞きしたりと、子供を監視する母親がいますが、こんなことをしては親子関係は崩壊します。
この時点で、あなたが子供を信頼していないのと同じく、子供もあなたへの信頼はありません。
子供の心は完全に親から離れ、
自業自得ですが、親の心配はさらに増大する結果になります。
また思春期にこのような事をした母親は、
その後、子供が成人した後も、親子関係の改善は難しくなるケースが多いです。
危険な事に対しては、心配ではなく説得を。
いくら心配が呪いだからといって、
子供が、
「風邪で高熱の時に出かける」
「泳げないのに友達と海にいく」
など言い出せば、ちょっと待って!と言いたくなります。
「命に危険が及ぶような行為はしてはいけない」
という事だけは、普段から教えておいてください。
これは、親の心配の問題ではなく、
生命維持の問題です。
また、子供の危機管理能力や判断力は、普段から自分の命を守るために高めておいてあげてください。
例えば交通ルールですが、
ルールを守っていても、想定外の事が起こるのが『事故』です。
『自分を守る』という意識は、小さいうちから育ててあげましょう。
予期せぬ事故から自分を守る、交通ルールの教え方は⇒こちら
心配という呪いをやめられない!どうすればいい?
![親は心配より応援する](https://alpapa.tokyo/wp-content/uploads/2022/07/support.jpg)
子供を疑うのを止めて、応援してあげることです。
親がどれだけ心配しても、
正直何の役にも立たず、子供の足を引っ張るだけですが、子供を信じて「応援」してあげれば、それは子供へのサポートになります。
親に足を引っ張られる子と、
親に心をサポートされる子、
どちらが成功しやすいと思いますか?
言うまでもなく、
サポートされる子です。
子供が嫌がることではなく、
ありがとうと言う事をしてあげてください。
子供への言葉がけに迷う方は
こちらのシーン別言葉がけ一覧をご参考ください。
また、ひとつ注意は、
応援することと「期待」することは違うものです。
受験に受かるよう応援するのはOKですが、
きっと受かるはず!と期待をかけるのは子供にとって悪いプレッシャーになります。
成功しても失敗しても、
どちらになってもママはあなたの事が大好きだから、めいっぱい頑張っておいで^^
という気持ちで応援してあげてください。
心配という呪いを愛情と錯覚させてはダメ
「心配するのはあなたが大切だからよ」
「心配は愛情」と教えている方がいますが、これは注意してください。
子供が
心配してもらうこと=愛されている
と、勘違いしてしまうと、愛情確認のために、わざと心配させるような言動をとるようになります。
これは親子関係にとどまらず、
大人になってからもパートナーや友人をわざと心配させるような言動を見せ、
「大丈夫?心配してるよ」
と心配してもらうことで、相手の愛情を確認する、
心配してもらうことで、相手の注意を引こうとする、というやっかいな人になりかねません。
心配は愛情ではなく、
足を引っ張る呪いですよ。
お母さん、もう子供を呪うのはやめてあげてください。
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子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)