こんにちは、alpapa(アルパパ)です。(@mamaschool)
一目見ただけで写真をとるようにまるごと記憶してしまう、抜群に記憶力がいい人がいます。
実はこの能力、幼児期には誰もがもっている『映像記憶』という能力。
通常は成長とともに失われますが、
子どもの頃に鍛えておけば大人になっても保持することができるんです!
今回はこれを遊びの中で簡単に鍛えるトレーニング方法をご紹介します。
目次
大人になったら失われてしまう能力『映像記憶』(写真記憶)とは?
『映像記憶』という、幼児特有の能力があります。
どういう能力かというと、
目に映ったものを、写真を撮るようにパシャリと『映像』として記憶する能力です。
見るだけで写真を取るかのように瞬時に記憶できるというスゴイ能力、「写真記憶」や「イメージ記憶」「直観像記憶」とも呼ばれています。
この能力で記憶したものは「イメージ」として記憶におさまり、まるで映像を再生するかのように後でゆっくり再生したりと自由に取り出すことができます。
ゆえに、通常は理解して記憶しなければならない本などの文字の配置、地図などの色や形の配置も「イメージ」として映像で記憶してしまうため、いとも簡単に多くの情報を記憶におさめることができるスーパー記憶力なのです。
これはチンパンジーなど霊長類の子供も持っている能力で、その記憶力はヒトの成人以上だそうです。
ヒトは言葉を使うようになって衰えたようですが、それでも幼児にはまだ備わっているので、鍛えることで発揮されます。
幼児特有の能力というより
幼児期に(鍛えれば誰でも)発揮できる能力といったほうがしっくりくるかもしれません。
訓練方法は次項で紹介しますが、
これは幼児塾や子供の右脳塾でよく行われる簡単な訓練(ゲーム)です。
映像記憶は、
思春期前には失われるといわれている能力ですが、大人になっても保ち続けている人がまれにいます。
どんな人かというと主にこちらの2パターンです。
- 1、こどもの頃に遊びながら鍛えた人 (超カンタン)
- 2、大人になってから速読術や記憶術の訓練、イメトレや瞑想などで獲得した人(すんごい努力が必要らしい)
自分で選べるとしたら絶対1です。(すでに遅いけど)
それでは訓練方法を紹介します。
幼児期に映像記憶を活性化し保持するトレーニング方法
この映像記憶能力は、
右脳が優位に働いている幼児期(0~6歳)に身につけるのが一番効果的です、左脳で理解してから記憶するようになると「イメージ」として瞬時に捉えることが難しくなってくるからです。
この時期にどんな訓練をして鍛えるかというと『記憶遊び』です。
見たものを一瞬で焼き付け、
保存し、取り出す、というイメージ記憶のトレーニングをするのです。
具体的な遊び(トレーニング)方法は、
何かを一瞬見てその印象を言うだけ!
たとえばこんな感じです、
チューリップが2本描いてあるカードをパッと見せてすぐ隠し、
「何の絵だった?」
という感じのゲームをします。
簡単すぎたら「何本あった?」
慣れてきたら、
もう少し詳細の多い絵カードを使い
「何がいくつあった?」
「誰が何してる絵だった?」
という具合に難易度を上げていきます。
他にも、
幼児塾では定番の遊びとして
『記憶カード遊び』があります。
遊び方は、
数枚のシンプルな絵カードをパパッと素早く並べて見せて、
すぐに裏返し、絵を隠して
「このカード何が描いてあった?」
と順番を記憶してもらう遊びです。
裏返されたカードを見て
「ニワトリ→ひまわり→アルパカ→スイカ!」とすぐに言えるようになったら枚数を増やしていきましょう。
目安は2~3才ではじめは3枚からスタート、そして4、5、…10枚と覚えるカードが増えてくると、途中でつまったりしてきます。
そんな時は考える時間を与えず「このカードはアルパカでしたー!」と
すぐに種明かししてしまいましょう。
詳しい遊び方はこちら↓
幼児の記憶力トレーニング【記憶カードゲーム】2歳からの知育に◎
こういった記憶カードは、
どんなものでもOK、自作もできます。
購入の場合はこれがオススメ。
映像記憶だけでなく『ペグ法・リンク法』の記憶トレーニングもでき、説明書もついてくるので初めての取り組みに◎です▼
子供は「ほんのちょっとだけ難しい」ことが好きです。
トランプの神経衰弱の幼児バージョンと思って、記憶力を鍛えていけばOKです。
また、幼児用の神経衰弱なら、
記憶力・観察力・集中力UPの
メモリーカードゲームもおすすめ↓
幼児のカードゲーム!2~3歳からおすすめ神経衰弱メモリーゲーム
1日1回でもいいので記憶遊びをしてあげてください。
絵カードがわかりやすいですが、他の方法でもOKです。
例えば、
おやつの時にお皿にのせた苺をパッと一瞬見せて隠し
「何がいつくあった?」
など、いろいろアレンジしてOKです。
手を変え品を変え、子どもが飽きずに楽しめるよう工夫すると◎です。
ここでポイントは
考える時間を与えないことです。
うーんと悩むなら、さっさと種明かししてしまいましょう。
「おやつだから甘いものかな、赤かったから苺だろうな」と
考えて答えを出すようでは、イメージ記憶のトレーニングになりません。
素早く印象を焼き付け、再現することがポイントです。
写真をとるようにパシャっと記憶できるように、インプットしたものをアウトプットできるように、訓練して鍛えていきましょう。
また、こういったトレーニングは、
6歳前に取り入れるのが効果的です。
6歳までは日常の遊び、言葉、親子関係など、あらゆる事が能力に影響してきます↓
ママは絶対知るべき!6歳までの子供の心、間違えた子育てをやり直したい
また、幼児の記憶がぐんぐん記憶するタイミングがあります。
それは「歩いている時」↓
幼児がぐんぐん賢くなるのは『歩いている時』お散歩知育で賢く育つ
映像記憶を保持する利点
幼児期にこのような記憶方法が身につくと、
大人になってからも必要な時に使うことができます。
例えば本を読む時も、文字を読んで理解して記憶…ではなく
ページ全体を写真をとるように記憶するといったことができてしまいます。
もちろん記憶力の良さは抜群です。
何より何かを暗記するということに使う時間が大幅にカットできます。
これ、ほんとに素晴らしい事ですよね。
楽に暗記できてしまうので、テスト勉強は前日にササッとやって浮いた時間は遊べます。
もう詰め込み式の勉強とはおさらばです。
この映像記憶力をもった方に話を聞いたことがありますが、
小さい頃に塾でこのように遊んで身についたそうです。
そのおかげで、今でも記憶力はよく、
(記憶しようとして)目を通せば一回でほぼ覚えてしまうのでとても助かる、塾は楽しかったし、親には感謝!だそうです。
もちろん、
自分の子にも同じように教育してらっしゃいました。
そういえば私は学生時代、
単語や漢字を暗記するのに何度も紙に書いて覚えたなぁ…
呪文のようにつぶやきながら(汗)
昔は先生たちも「書いて暗記、読んで暗唱!」くらいのノリでしたが、
正直、「暗記」に費やす時間ってもったいない!
その時間を、好きな事に使い、やりたい事に没頭し、
貴重な学生時代を楽しんでほしいですね。
この能力は「感覚」のようなものらしく、
うまく感覚がつかめない時もあるようです。
幼児の映像記憶は昔から一般常識?
映像記憶の鍛え方を紹介しましたが、
幼児期は視界に入るだけでも記憶(インプット)されています。
(ただ、アウトプットさせてあげないと出てこないけど)
どうしても覚えてほしいもの「あいうえお表」とかは壁にはっておくといいですね。
この話を私の母(70代)にしたところ、
「子供は見るだけで覚えるなんて、そんなの当たり前の話よ。
おばあちゃんも言ってたわね “赤子の天井に百人一首はっとけ”って」と言われました。
どうやら幼児の「映像記憶」能力なんて
昔から育児の一般常識のようです。
ということで、
どうしても覚えてほしいことは壁にはっとくだけでもやってみてくださいね!
また、3歳以降の刈り込み現象で、使ってない神経回路は刈り込まれるので、たまにアウトプットしたり刺激を与えてあげてください。
スーパー記憶力をつけるなら、毎日の遊びとして習慣化
記憶力UPには、ご紹介した訓練ように、遊びの中で鍛えるのがベストです。
この能力は、
活性化しておかなければ徐々に失われていくので、こういった遊びを定期的に取り入れてみるのがいいですね。
毎日はできなくても、
やめてしまわない事が大切だと思います。
何事も継続は力なり。
おすすめは朝!
保育園に行く前の10秒でいいです。
「ちょっと見て〜」
「はい、今のなんだった?」
こんな感じで続けてみてください。
続けるコツは褒めてあげること
「よく言えた!」
「記憶力いいね〜!」
最初は全然できなくても
「次は言えるよ」
「すぐに記憶できるようになるよ」
こんな風に「できる」と
前暗示をかけながら訓練していくと、できるようになってきます。
幼児は感情と能力が直結していますので、叱ったり否定したりしても能力は開花ません。
褒めて楽しんで行うことで、伸ばしていってあげてください。
簡単&効果的な褒め方↓
子供の褒め方『すごい!えらい!』は良くないの?伸ばす褒め方のコツ
また、
記憶の回路を広げる方法として、
フラッシュカードを使うのもオススメです。
記憶力の良さは一生役に立ちます、楽しんで鍛えていけるといいですね^^