こんにちは、alpapa(@mamaschool)です。
子どもの計算力を
大きくUPさせる『ドット棒』とは?
ドッツカードと何が違うの?
子どもに『数』を教える時に
効果的な『ドット棒』と『ドッツカード』
この記事では、
『ドット棒』とは何か?
使い方や効果など詳しく紹介します。
この記事はこんな方にオススメ
■ドット棒とはどんな教具?
■使い方と効果を知りたい!
■ドッツカードとの違い
■ドット棒の体験談と結果
目次
ドット棒とは何か?
ドット棒とは、画像のようにドット(点)が並んだ棒で、幼児に「数を集合体として捉える感覚」を身につけ、計算センスを抜群に育てる教具です。
主な使い方は「計算」で
数を読み上げながらドット棒を台紙のマス上で動かして見せ、子どもに視覚的に数の成り立ちを教えます。
ドット棒の製作元は幼児教室ピグマリオンで、3歳からの活用が推薦されています。
ドット棒には、
・3×3マス
・5×5マス
・10×10マス
の3種類があります。
最初は3×3マスから始め、
3までの「数のまとまり」や「成り立ち」がイメージができるようになったら5×5マス、10×10マス、とステップアップしていきます。
計算が得意な子の多くが、
幼児期にドット棒やドッツカードを使っていますよ!
ドット棒とドッツカードの違い
ドット棒とドッツカードの違いについて紹介します。
メソッドが違う教具
『ドッツカード』は
アメリカ人間能力開発研究所のグレン・ドーマン博士のドーマンメソッドの教具です。
それに対し、
『ドット棒』は日本の幼児教室「ピグマリオン」のピグマリオンメソッドの教具です。
ドーマンメソッドは今の幼児教育のベース、驚きの効果があるよ!詳しくは⇒こちら
右脳と左脳
ドッツカードはどちらかというと
右脳的なアプローチであるのに対し、ドット棒は左脳的な数学的センスを育てます。
いつから始める?活用する推奨年齢
右脳的なドッツカードは新生児から2歳半ごろまでが最も効果が高いのに対し、左脳的なドット棒はその後、3歳ごろからおすすめされる教具です。
ただし、ドット棒も「これは1、2、3」と以下のように視覚的な「数のインプット」として使う場合は、3歳前から見せても問題ありません。
取り組みの目的の違い
ドッツカードは「小さい子がもつ独特の能力」への取り組みに対し、ドット棒は主に「計算」や「数の成り立ち」を視覚的に見せ、量感や数をまとまり(集合体)として捉える感覚を身につけさせるものです。
小さい子がもつ特別な能力とは?
ドッツカードの偉力についてはこちら↓
【ドッツカードとは?】ドーマン博士のやり方が最も効果が高い理由
ドーマン博士のドッツカードは、今0〜2歳なら絶対おすすめだよ!
似ているポイントは?
両者が似ている点は、
ドッツカードもドット棒も
使い方は数を言いながら見せるだけ。ということです。
そして、
どちらも1日数秒〜1分程度、
子どもの機嫌のよい時を選んで行うことが◎です。
ドット棒で教えられること
ドット棒では、
主に「足し算・引き算・わけ算・わり算」を数のまとまりで見せながら教えられます。
「数をまとまりで捉える感覚」
これは幼児期にとても大切な感覚で、
この感覚があるかないかで、計算をスムーズに行えるかどうかが左右されます。
「数はまとまり」という感覚を育てる
子どもに数を「ひとつ、ふたつ、みっつ、、」と、音で数えて覚えさせたり、1の次は「2」、2の次は「3」と、記号(数字)で暗記させたりすると、10、100、1000…と数が増えた途端にイメージができなくなります
数を音や記号で認知させてしまうのではなく、ドット棒を用いて視覚的に数を見せることで、数とはどんなもので、どう成り立つのかを教えます。
例えば「3」は2の次の数として覚えさせるのではなく、「●●●」は「●が3つあつまったもの」として「数はあつまり」だと捉える感覚をつけます。
いーち、に、さん、しー、と音や数字だけで教えないように!
ドット棒で
このあつまりは10、
このあつまりが100、
と捉えることで、ものの構成をイメージしやすくなり
数の合成、分解、掛け算、割り算などスムーズに行えるようになります。
合成と分解、数の成り立ち
数の合成、分解とは・・・?
つまりこういうことです
例えば「4●●●●」は、
・1と3を合成した数、
・2と2を合成した数
・3と1を合成した数
そして
1と3・2と2・3と1に分解できる、という見方です。
ドット棒を使って、
このように数(あつまり)が、分解したり合成したりする様子を見せて、まずは「数はあつまりである」という感覚を身につけます。
数はいち、にー、さん、しー、ではなく●、●●、●●●、●●●●、であるという感覚が大切だよ。
ドット棒の使い方
ドット棒3マスの使い方を紹介します。
用意するものは
・青のドット棒、
・3マスの台紙、
・赤のドット棒、
です。
赤のドット棒は、
補数を紹介するときに活用します。
ドット棒 3×3マス
- 数の視覚的認知
- 足し算
- 補数
- 引き算
ドット棒をマス目の台紙上で動かし、
数のまとまりや成り立ちの様子を言いながら見せます。
数をまとまりとして捉えるファーストステップとして、
まずは1〜3の数のなりたちをイメージできるよう認知し、次に「計算」へ進みます。
step1. 数の認知
3×3マスの台紙と1〜3の青ドット棒を用意し、まずは数の視覚的な『認知』
「●これが1」
「●●これが2」
「●●●これが3」
と、インプットするように
言いながら見せるだけでOKです。
Step2. 足し算
認知の次は『足し算』です。
●+●=●●
「1+1=2」と言いながら図のように●を動かす様子を見せます。
同じように他の組み合わせで
「3」までのなりたちを教えます。
(例)
●●+●=3
●●●+0=3
0+●●●=3
「0」ゼロの概念も言葉で言って教えていきます。
●●●+0=●●●「さん、たす、ゼロ、は、さん」
ここで注意するのは、
真ん中のマスを1つ空けておくことです。
足し算の段階で隣にドットをもってくると、のちに10×10マスで教えるかけ算を教える時にわかりずらくなるため、1列空けて足し算を行なってください。
Step3. 補数
「足し算」の次は赤●のドット棒を使い「補数」を教えます。
補数とはそのまま「補う数」
「あといくつで3なる?」といった要領です。
大人と違い、子どもは補数をとばして引き算を教えると混乱するので「足し算」→「補数」→「引き算」の順番で進めましょう。
■補数
例えば図のような状態で、子どもに「あといくつで3になるー?」と聞いて(言うだけでOK)、「あと●で3」と言いながら●を1つ補い「3」になる様子を見せます。
■注意
言いながら視覚的にインプットするだけでOKです。
子供に答えを強制せず、「あといくつで3になるねー」と聞かせてインプットすればOKです。
計算と混ざらないよう、
足し算、引き算は「青丸」、補数は「赤丸」で固定して行ってください。
Step4. 引き算
次に「引き算」ですが、
こちらも同じ要領で行いインプットします。
「3ひく1は?」
「2」!
「はい、よく見てました〜!」
という感じでテンポよく行いインプットしていきます。
ドット棒を効果的に使うコツ
次にドット棒を効果的に使うためのコツを紹介します。
答えを強制しない
数を数えさせない
見てくれたことを褒める
ドット棒はできれば触らせない
腹八分で切り上げる
整った環境で行う
ひとつづつ説明していきます。
ドット棒もドッツカードも1日1分程度、機嫌のいい時を狙ってサッと見せて終わらせましょう。決義務的にやらず、ママが笑顔で楽しそうに行うことがコツです。
はじめはインプットの時期。
言いながら見せるだけでOKです、楽しくインプットしてあげてください。
そのうち指差して「これは1、2」など言い出したり「これはいくつ?」と聞いたら答えるアウトプットの時期が来ますので、その時に数を認知できているかゲーム感覚で挑戦してみましょう。
それまでは決してプレッシャーを与えてテストしたり、答えを言わせようと強制しないようにご注意を。
「これはいくつ?」ときいて「1,2,3,4..」と数えるのではなく、視覚的にぱっと数がわかるように認知を先にしてください。
絶対に数えてはダメというわけではありませんが、数えないとわからないということはまだ認知があいまいということです。
5マスでマスが1列埋まっていたら数えなくても「5」というイメージをつかめると◎です。
30秒でもちゃんと見てくれたら「よく見てたね」「集中してたね!楽しかったね」と、たくさん褒めてあげてください。
当然ですが「まだわかってないね、うちの子は全然見てくれにあ」という批判や愚痴を子供に聞かせるのは禁句です。
できればドット棒は、「特別なもの」としておき、使用する時以外は触らせないことがおすすめです、できるだけ新鮮な刺激としての存在をキープましょう。
いつでも触れる慣れ親しんだおもちゃになってしまうと、気が済んで見なくなりがちです。
もし壁に貼るなら、マスの方だけはったり手が届かない位置がおすすめです
数のなりたちがわかってくると楽しくて「もっとやりたい!」ママも嬉しくて次々問題を出し長々と遊んでしまいますが、ほどほどにするのが◎です。
子どもは、これ以上学びどころがないおもちゃはすぐに飽きる傾向があります。
「もう少しやりたいなぁ」くらいのところで切り上げ、次へつなげてください。
ドット棒を見せる時、まわりにおもちゃなどが散らばっている状態で見せると、子供の視線も他の色・ものに分散してしまいます。
ドット棒だけを集中して見てもらうため、それ以外見るものがない状態で行うのがベストです。
これはドット棒だけでなく、
ドッツカードやその他フラッシュカードを見せる時も同じです。
ドット棒を使ってみた体験談と感想
実際にドット棒に取り組んでみました、
子どもの反応や理解度、感想を紹介します。
2歳すぎあたりから始めました!
始めた当初は、
ドットがマスの上を動くのが面白いのか、とても興味深く見てくれました。
やりはじめて2ヶ月ごろから
「1+2は」といつものように見せていたら
「3になるよ〜」と言い始めて驚いたのですが、、
でもこれはまだまだ
成り立ちをイメージしているというより、音を暗唱した感じで、めちゃくちゃな返答もありました。
その後も見せるたび
「2!」「10!」と、謎回答が続き、
ドット棒って意味あるのかな?
と、サボったりもしていた3歳前のある日・・・
いきなり、
3までの合成・分解をわかっている!
5マスへ進んでもすでにわかっていた!
ということが起こり
こんなに効果が出るなら
もう少しサボらずやればよかったな〜と思い、下の子にはドット棒もドッツカードもしっかりやる予定です!
ただし何事も
無理せず楽しめる範囲でやるのが一番なので、ドット棒に取り組む方は楽しんで行なってくださいね^^
驚き!約1年後の成長報告↓
3歳までにもっとやればよかった!ドット棒とドッツカード《結果》
ちなみにドット棒は手作りできます。
ピグマリオンさんが販売しているドット棒は「紙製」のもので、正直、幼児にこれを奪われたら1日でボロボロになるため、ドット棒は手作りしているママが多いです。
頑丈に作ってみました♪
作る方が断然使いやすくて長持ちします。
この作り方はこちら↓
ドット棒を手作りしました。作り方とおすすめの素材もあわせて紹介
また、
ドット棒を使う前に『ドッツカード』を使ってみたい!という方へ、最も有名なドーマン博士のドッツカードの効果とやり方はこちらです▼
【ドッツカードとは?】ドーマン博士のやり方が最も効果が高い理由
効果絶大なドッツカードも手作りできます!やり方はこちら
それでは、
ドット棒・ドッツカード に楽しんで取り組んでみてください♪
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