こんにちは、alpapa(アルパパ)です。(@alpapa11)
ひらがなは、無理に教えなくても
遊びや日常の中で触れさせていれば、4歳前後で自然と覚えていきます。
しかし「早くにひらがなを覚えたのに、絵本はまだ1人で読まない」というのは幼児によくあります。
この記事では、その理由と、どうしたら幼児が文字を読みやすくなるかをご紹介します。
目次
ひらがなが読めるだけでは、文章は読めるようにならない理由
ひらがなを覚えたら、1人で絵本も読めるようになる!と思うかもしれませんが、実はすぐにはなりません…。
そうなるには「音韻」の意識が育ってからです。
ひらがなを覚えるだけでは文字を読めるようになりません。
引用:頭のいい子にする最高の育て方 / はせがわわか(著)
拾い読みから脱するために「音韻意識を高める」ことが必要なのです。
(中略)
音韻意識ができるようにならないと、文字を読んで意味を理解できるようにはなりません。
音韻意識とは、
言葉がどんな音のかたまりに分かれるか、
音に対する意識で、いわゆる1音づつ音をイメージする力です。
例えば「りんご」が「り」ではじまって「ご」で終わる3つの音からできた単語だと理解してるかどうか?
こういった感覚が育つまでは、まだひらがなの音を拾い読みしている状態で、なかなか絵本を読んでストーリーを理解し、楽しむレベルにはいきません。
大人の感覚では「なんで”りんご”が3文字で成り立ってるってのがわからないの?!」と思うかもしれませんが…わからないそうです。
例えば、日本語を習いたての外人さんに
「りんご」って言ってみてというと「りぃんごぅ⤴️」みたいに発音します、そして「それ何文字?」と聞くと「….わからん..かけないし」と言ったりしますが、そんな感じです。
ちょっと違いますが、
アルファベットのabcだけ覚えた子に「apple」を読ませるとアップルではなく「エーピーピーエルイー」と拾い読みしてしまう感じでしょうか。
とりあえず…
どこで音が区切れてるか?
どこからどこまでがひとまとまりの言葉か?
これが感覚的にわかってくるまでは、
絵本を読ませても音を拾ってるだけで、まだ理解して楽しむのは難しいです。
早い子なら1歳半~2歳くらいでひらながを覚えますが、読むことに興味をもったなら音韻意識も遊びの中で育ててあげましょう。
ひらがなは本や学びを好きになるきっかけですので、興味を持ったら親がサポートしてあげるのがベストです。
それでは、
簡単にできる音韻意識の育て方を紹介していきます。
ひらがなを自然に覚える教え方はこちら↓
【ひらがなの覚え方】3歳でどうやって覚える?自然に覚えた教え方
音韻意識の育て方・幼児が絵本を読めるようになるには?
日常や遊びの中できる
読みの教え方と、
音韻感覚の育て方を紹介します。
50音より、単語から教える
幼児に文字を教える時は、
「あ、い、う」から教えるより身近な単語から教える方が良く覚えます。
例えば「あ」を見せて「これは”あ”」と教えても、日常で「あ」と触れ合わないし、「あ」と一緒に遊ばないので「あ」に親しみがありません。
これに対し「お母さん」という単語はよく知っているので「あ」を見せてもなかなか覚えないのに、「お母さん」という単語を見せればすぐに覚えます。
こんな風に、
子供の身近なものや好きなもの、抽象的な「音」ではなく具体的な単語から教えていくとよく覚えます、そして漢字がまざっていても問題ありません。
ちなみに、幼児は漢字の方がよく覚えます。
何かわからない「あ」より
一文字で具体的に意味がわかる「頭」の方がわかりやすいのです。
書くのは漢字の方が難しいですが、
読むだけなら漢字の方が簡単なので、漢字から教えるのはオススメです。
参考までに、
幼児に「読み」を教えるなら、
ドーマン博士のこちらの本がバイブルです。
言葉をリズムで教える
リトミックや幼児ピアノでよく行う方法です。
例えばトトロの歌の
「あ・る・こ〜・あ・る・こ〜♪」の歌に合わせて音の数だけ「パン・パン・パン」と手を叩いたり、けんけんぱをして、言葉が1音づつなりたっているイメージを高めます。
楽譜を見ながら1音づつ
「あ・る・こ〜♪」とピアノを弾くのもGOODです。
こういった遊びをしていると「ぶんぶんぶん、はちがとぶ〜♪」や「ぞ〜うさん、ぞ〜うさん♪」ではいくつどこで手を叩いたらいいか戸惑う様子が見れます。
歌以外にも耳馴染みな単語、
例えば自分の名前などで
「は・な・こ」「パン・パン・パン、3音だね」と教えていくのもGOODです。
2~3歳くらいだとまだ、
「ぞうさん」や「せんせい」は2音と捉えていたりするので、1音ずつ手を叩いたり、けんけんぱをして音の分解していくと、頭の中で1音づつイメージがつかめるようになってきます。
じゃんけんで階段を進む
「グリコ」遊びも効果的な遊びです。
こちらも3歳くらいまで、
ひらがなが読めても音をイメージする力がつくまでは、実に適当に進みます…。
同頭音・同尾音さがし
3歳前後の幼児プリントで
よくある問題に「同頭音・同尾音さがし」があります。
どんな問題かというと、
単語から「音」を抜き出す問題で、こんな感じです。
言葉の最初と最後の「音」を見つける力
をのばして音韻意識を育てます。
頭の中で、音の数をイメージしたり、
おなじ音どうしに分解したり、
こうした事はプリント以外にも「絵のカード」や「ひらがなカード」または実際のものを使ってもできるので、遊びの中に取り入れてみましょう。
しりとり遊び
『同頭音・同尾音さがし』で、最初と最後の音を見つけるのが得意になったら、『しりとり』もして遊んでみてください。
しりとりは音を抜き出す力の他に、語彙力、さらに自分の語彙の中から当てはまる言葉を探す力必要なので、タッチストーリーより難易度が高いです。
うちの子はタッチストーリーは2歳7ヶ月ごろから楽しめるようになりましたが、しりとりができるようになったのは、3歳すぎでした。
そしてまだままだワンパターンで、
同じ言葉ばっかり!
なかなかパッと言葉を引き出してくる、
というのは難しいようです。
まずはひらがなを覚えたい場合はこちらをご参考ください↓
《知育効果のあるひらがな積み木》かわいい絵は効果なし?選び方のコツ
絵本をひとりで読むのは何歳から?
3歳前後でひらがなを覚えた子が、
絵本をひとりで読みはじめるのは4歳ごろです。
それでも初めは「う・さ・ぎ・と・か・め・が・あ・る・ひ…」とたどたどしく始まります。
周りの子たちをみていると、
だいたい4歳すぎにはスラスラ読みだし、5歳ごろに黙読できる子が多いです。
うちの子は3歳半で、まだ拾い読みの段階です。
ひとりで絵本を読むには少しかかりそうですが、ゆっくりでいいかなと思っています。
絵本は読めるようになっても、
読んでもらう方が好きな子もいるので、「1人で読みなさい!」とは言わず、幼児期のうちはたっぷり読んであげるのがいいと思います。
しかし、大人が小説を読んで涙するように、1人で言葉から世界を想像するという力も大切なので、少しづつ1人で読む習慣もつけていくのが理想的です。
本が好き、
それだけで人生だいぶ違います。
ひらがなはいつから教える?6歳までに覚えた方がいい理由
ひらがなは、
読みだけでも小学校入学前に覚えてしまうのがベストだと思います。
といっても、
ほとんどの子が6歳までに自然と覚えていきます。
上記に述べたように、
ひらがなは50音を覚えるだけでは、
文字をスラスラ読んで理解できるようにはなりません。
ひらがなを覚え、音韻意識が育ち、少しづつ文を読めるようになってきますが、しっかり文章を理解し読解力が育つのはその後です。
ですので「小学校に入ればひらがな習うから」と全く教えずにいると、拾い読みからのスタートになり、一番肝心な『理解度』の面で遅れが出ます。
遅れるだけなら
追いつけばいいので問題ないです。
しかし問題は、
それがきっかけで
『授業が疲れる、勉強がイヤ』となってしまうこと。
当然ですが、
小学校に入るとさっそく全ての教科でひらがなを使います。
小学校では一応ひらがなを習いますが、
実際にはひらがなが読めずに入学する子は少なく、ほとんどの場合、読めることを前提として授業が進められ、読んで解く問題が普通に配られます。
ここでまだ1音づつ拾い読みの段階だと、
授業についていけたとしても、とても疲れる時間を過ごすことでしょう。。
ひらがなはあくまで学ぶためのツールであって目的ではありません。
授業の目的へたどり着く前に、勉強が面倒になってしまっては本末転倒なので、小学校までに覚えてしまった方が本人が楽です。
ひらがなを覚えるのは、
なにも難しい事ではありませんし、幼児期に文字に興味をもつのはごく自然な事です。
そして幼児期の脳の吸収率は人生最大、
本人が興味をもったタイミングで親が教えれば、本当にあっという間に覚えます。
焦る必要はありませんが、
子供のタイミングに合わせて楽しんで覚えてください(*^^*)