こんにちは、alpapa(@alpapa11)です。
子供の事が心配でならない、
という親御さんは多いですが
『親の心配は呪い』と言われています。
そしてこれは本当です。
この記事では、
なぜ子供を心配する事が、子供を呪う事と同じ扱いにされるのか、理由を紹介します。
今まで知らずに
子供を呪ってしまっていた方、
両親から呪われていた方、もう呪いを使うのはやめましょう。
目次
心配するということは、前提として「できない」と決めつけている
そもそも
心配するということは=疑っている、信じていないということです。
「どうせできないに決まっている」
「失敗するに決まってる」
子供を心配している状態とは、
「うちの子はできない!」と決めつけ、
我が子に対して疑いと不信感を向け続けているという状態です。
例えば、
あなたは明日が来るかどうか、心配になりますか?
明日が来なかったらどうしよう、
太陽が登らなかったらどうしよう!と心配はしませんね。
なぜなら、
絶対に明日は来ると信じているからです。
そこには疑いの余地はありません。
人は、信頼していない時、心配します。
子供に「あなたが心配なの」と言うことは
『どうせできないから、信じてないわ』と伝えているのと同じことなのです。
すると子供は、
心配されるほど「親の心配がうざいっ!」と、イラっとするわけです。
特に思春期や反抗期にはこの傾向が強く、
心配されるほど、子供は親に足を引っ張られる気分になります。
子供の世界は、
毎日が新しい挑戦でいっぱいで、それだけで子供の心は忙しいものです。
新学期、発表会、テスト、受験などなど
これらは子供が一人で挑戦していかなくてはいけません。
そこに親からの不信感まで背負う余裕はないので、足を引っ張らないであげてください。
心配が呪いになる理由
心配することは、疑うこと。
そしてその不信感は子供への負担となりますが、他にも子供を苦しめる呪いとなる理由を説明します。
心配するということは、そうなる事をイメージしている
うちの子、
あぁなったらどうしよう、
こうなったらどうしよう、
このままじゃ〇〇になってしまう
心配しているということは
我が子に何か悪い事が起こらないかと常に考え、心が落ち着かない状態でいることです。
まだ起こってもいない
悪い状況になることをイメージして、
「ママはこうならないか心配なの」と子供に伝える…。
これは、子供にネガティブイメージを植え付けているだけです。
私たちの心(脳)は、
『焦点化の原則』といって、意識の焦点を当てたものを拡大するという法則があります。
人の心は、
同時に2つの事を考えることができません。
「心配事」に焦点を当てれば、意識はそれに集中し、ますます心配を拡大させていくのです。
心配された子供も同じく、
そのネガティブなイメージに焦点を無理やり当てさせられることになります。
これは非常に子供の足を引っ張る行為、まさに呪いです。
ネガティブなイメージにまみれながら、テストや試合に挑戦しても、何のメリットもなく、成功率を下げるだけです。
中には意図的にネガティブなイメージを植え付けて「そうならないように」と勉強のモチベーションにさせる親もいますが、これを「ブラックエンジンで走らせる」といいます。
ブラックエンジン(ネガティブなモチベーション)の行く末は、燃え尽き症候群、やる気消失、結果を出したのに不幸・自己成長しない、などネガティブな代償がつきまとうため、ブラックではなくホワイトエンジンで育ててあげてください。
ホワイトエンジンの言葉がけ▼
【考え方のクセ】親の言葉で育つ子供の思考パターン、あなたはどっち?
心配は伝染する
感情というのは、伝染します。
心配、心配と言っていると、その心配も伝染します。
「うちの子、〇〇になるのではと心配」
と思うほど
「〇〇になるぞ〜」
「ママの言うこと聞かない子は〇〇になるぞ〜」
と子供を脅して、感染させているようなものです。
(怨念を飛ばしているともいいます…)
親にさんざん浴びさせられた
ネガティブな暗示、自分への疑いや不信感で、子供はいつの間にか本当に〇〇になってしまう。
ということは、
実はそこらじゅうで起こっています。
子供を心配してしまう事があっても
それを子供に押し付けては、まるで呪っているようなものです。
もう、呪うことをやめてあげてください。
子供が心配のあまり、子供を監視する母親
子供を心配するほど、
子供は反発し、子供の心は親から離れていきます。
心配が過ぎると、思春期や反抗期に、そ〜っと子供部屋に近づき、何をしているか覗き見したり、電話を盗み聞きしたりと、子供を監視する母親がいますが、こんなことをしては親子関係は崩壊します。
この時点で、あなたが子供を信頼していないのと同じく、子供もあなたへの信頼はありません。
子供の心は完全に親から離れ、
自業自得ですが、親の心配はさらに増大する結果になります。
また思春期にこのような事をした母親は、
その後、子供が成人した後も、親子関係の改善は難しくなるケースが多いです。
危険な事に対しては、心配ではなく説得を。
いくら心配が呪いだからといって、
子供が、
「風邪で高熱の時に出かける」
「泳げないのに友達と海にいく」
など言い出せば、ちょっと待って!と言いたくなります。
「命に危険が及ぶような行為はしてはいけない」
という事だけは、普段から教えておいてください。
これは、親の心配の問題ではなく、
生命維持の問題です。
また、子供の危機管理能力や判断力は、普段から自分の命を守るために高めておいてあげてください。
例えば交通ルールですが、
ルールを守っていても、想定外の事が起こるのが『事故』です。
『自分を守る』という意識は、小さいうちから育ててあげましょう。
予期せぬ事故から自分を守る、交通ルールの教え方は⇒こちら
心配という呪いをやめられない!どうすればいい?
子供を疑うのを止めて、応援してあげることです。
親がどれだけ心配しても、
正直何の役にも立たず、子供の足を引っ張るだけですが、子供を信じて「応援」してあげれば、それは子供へのサポートになります。
親に足を引っ張られる子と、
親に心をサポートされる子、
どちらが成功しやすいと思いますか?
言うまでもなく、
サポートされる子です。
子供が嫌がることではなく、
ありがとうと言う事をしてあげてください。
子供への言葉がけに迷う方は
こちらのシーン別言葉がけ一覧をご参考ください。
また、ひとつ注意は、
応援することと「期待」することは違うものです。
受験に受かるよう応援するのはOKですが、
きっと受かるはず!と期待をかけるのは子供にとって悪いプレッシャーになります。
成功しても失敗しても、
どちらになってもママはあなたの事が大好きだから、めいっぱい頑張っておいで^^
という気持ちで応援してあげてください。
心配という呪いを愛情と錯覚させてはダメ
「心配するのはあなたが大切だからよ」
「心配は愛情」と教えている方がいますが、これは注意してください。
子供が
心配してもらうこと=愛されている
と、勘違いしてしまうと、愛情確認のために、わざと心配させるような言動をとるようになります。
これは親子関係にとどまらず、
大人になってからもパートナーや友人をわざと心配させるような言動を見せ、
「大丈夫?心配してるよ」
と心配してもらうことで、相手の愛情を確認する、
心配してもらうことで、相手の注意を引こうとする、というやっかいな人になりかねません。
心配は愛情ではなく、
足を引っ張る呪いですよ。
お母さん、もう子供を呪うのはやめてあげてください。
子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)