こんにちは、alpapa(@mamaschool)です。
ところで、
お子さんのお口がポカンと開いているのを放置していませんか?
子供のお口ポカン・口呼吸は要注意。
百害あって一利なし!
子供の発育において悪影響ばかりなので、早めに対処してあげてください。
個人的な経験からも
「うちの子、発達障害なのかな?」
「成長が遅い、聞けない、できない」
と悩んでるママの子を見ると、けっこうな確率でお口ポカンです。。
(そして甘いお菓子を頻繁に与えている?)
この記事では
お口ポカンの口呼吸がなぜダメか
具体的にどんな害があるかを紹介します。
目次
お口ポカンはなぜダメ?そもそも哺乳類は口で呼吸しない
「口でも息できるのに、なぜダメ?」
いえ、そもそも哺乳類は
『鼻呼吸』の生き物です。
ウマもゾウもヒトも、哺乳類の体は
『鼻』で呼吸するメカニズムになっていて、口は呼吸するための器官ではありません。
ヒトの赤ちゃんも
『鼻呼吸』で生まれてきます。
ただし人間の場合例外で、
『言葉を話す』ために、1歳あたりから喉の構造が変わり、鼻と口両方で呼吸ができるようになります。
細かい発音を使い分けるには
口から吐く息の量を調節しなければなりません。
そして息を吐いて
のどの声帯を震わせる必要があるため
「肺⇒気管⇒口」がつながったと言われています。
哺乳類で口呼吸できるのは、
人間だけですが、人間の口も呼吸専用にはなっていません。
そんな赤ちゃんが、言葉を覚える時や
鼻づまりの時に覚えてしまう悪い癖でが『口呼吸』です。
本来は『鼻呼吸』の人間が
口呼吸になってしまうと発生するトラブルがこちら▼
子供のお口ポカンは注意!口呼吸による悪影響はこちら
お口ポカンの口呼吸によって
引き起こされるトラブルを紹介します。
・脳の発達が遅れがちになる
・集中力が下がる
・睡眠の質が下がる
・顔(表情)がゆがむ
・歯並びが悪くなる
・姿勢が悪くなる
・ウイルス感染しやすい
・虫歯になりやすい
・口が臭くなる
など…
…あまり良い情報ではないですが
英語で「mouth-breather」というと
おバカ、まぬけ、愚か者、という意味です。
そんな俗語が存在してしまうような
mouth-breathing(口呼吸)ですが、
なぜこのようなトラブルを引き起こすか?
一つづつ説明していきます。
お口ポカンに注意!口呼吸は脳の発育が遅れがちになる
「口呼吸」は子供の脳の発達や頭の良し悪しにも影響する
引用元:子どもの腸には毒になる食べ物・食べ方/西原克成(著)
口呼吸では、脳に十分な酸素を送り届けることができない。このため、脳が十分に働かず、幼稚園や小学校に入っても他の子に比べて勉強が振るわないことが多くなる、また感情をうまく発露したり感情をコントロールしたりするのが苦手で、いつもポカンと口を開けてボーッとしていることが多くなる。
そもそも呼吸とは何か?というと、
『酸素を体内に取り込むこと』です。
そして酸素を効率よく取り込むシステムは『鼻』にあって、口にはありません。
なので、口呼吸では
脳に十分な酸素が届かず、脳の発達に影響します。
人間は酸素なしでは生きていけません、
とりわけ脳は酸素の消費量が多く、酸素がないとすぐに活動できなくなります。
脳にしっかり活動するためにも
鼻から呼吸させてください。
お口ポカンで集中力が低下
続いて『集中力』ですが、
これも同じく脳へ十分酸素が行き届かないことが原因です。
脳が十分に働けない、
つまり脳の機能が低下すると
集中力・注意力も低下し、学習面にも問題が見られるようになります。
また鼻づまりによって
夜にぐっすり眠れないことで、昼間もボーッとしたり
鼻がつまっていると嗅覚も鈍るので、
食事を楽しめず子供がごはんをあまり食べなくなったり、息苦しいため運動が苦手になったりもします。
実は、鼻づまりのお子さんには、ご両親も周囲も「ずっとADHDだと思っていた」ということが少なからずあります。
引用元:鼻のせいかもしれません/黄川田徹(著)
「うちの子、発育が遅い、集中力がない」
「もしかして発達障害かな?」と疑う時は、日中・睡眠中などに口呼吸していないか確認してください。
食事と学力も関係もありますよ▼
【朝食のメリット・子供の学力】朝食を食べる子/食べない子、学力の差は?
お口ポカンで顔がゆがむ・口呼吸の顔つきになる
口をポカンと開けていると、
子供の顔(表情)もゆがんでいきます。
通常、口を閉じている時は、
舌は上あごにくっついているのが舌の正常な位置です。
しかし、
お口をポカンと開いていると
舌がダランと下がります。
すると口周りの筋肉がゆるみ、
顔全体がぼんやりとした締まりのない、やる気のなさそうな表情になってしまいます。
また、子供の頃からの口呼吸によって
筋肉のゆるみ、小さいアゴ、ロングフェイスの『アデノイド顔貌』になることもあります▼
お口ポカンで歯並びが悪くなる
先ほど説明した
『舌の位置』は歯並びにも関係してきます。
口呼吸で舌が下がって、
舌が前歯の内側に触れ続けていると、前歯が傾いてきます。
歯並びが悪くなったり、
開咬といって、前歯で物を噛めなくなったりするので要注意です。
また、舌の位置が正常ではないと、
食事中にくちゃくちゃ音を立てたり、
発音や滑舌が悪くなったり、いびきをかいたり、と何もよいことがありません!
お口ポカンで姿勢が悪くなる
お口をポカンとあけていると、
のどが狭くなるので空気を通りやすくするため、首を突き出して猫背のような姿勢で呼吸をするようになります。
姿勢が悪いまま成長すると、
筋肉の発育が遅れ、背が伸びなかったり、運動が苦手な体をつくってしまいます。
お口ポカンの口呼吸は、ウイルス感染、虫歯、口臭の原因に
空気中には
ホコリ、花粉、ウイルス、細菌、などいろいろな有害物質が混ざっています。
鼻からそれらを吸い込むと
鼻毛、粘膜層、線毛など、フィルター機能で肺に入らないようブロックし、追い出してくれます。
しかし口で呼吸すると、
ウイルスも花粉も直接入ってくるので
風邪をひいたりアレルギーを引き起こしやすいのです。
また、いつも口をあけていると
口の中を清潔に保つはたらきのある『だ液』の量が減り、虫歯になりやすくなります。
そしてだ液の量が減って、
口の中が乾燥すると、ニオイの原因となる細菌が増えて口臭がキツくなります。
口呼吸を鼻呼吸に治しただけで、全員が学力UPした
医学博士・西原歯科の院長の著書によると、言葉が出なかった子、発達障害と言われた子が『口呼吸』を治しただけで大幅に改善した例が紹介させています。
その中でもこちらを引用、
その小学校3年生のクラスでは、20人のうち16人が口呼吸をしていました。そこでその16人に1週間にわたり口呼吸を鼻呼吸に改める指導を行いました。すると1週間後に計算ドリル、暗記ドリル、体力測定などのテストをしたところ、16人全員の成績がアップしたのです。
引用元:子どもの腸には毒になる食べ物・食べ方/西原克成(著)
『口呼吸⇒鼻呼吸』の指導で、
もれなく全員の成績がUPというのがすごいですね。
もしお子さんが、
『お口ポカンで勉強が苦手』
という場合は、その子の能力が低いのではなく、口呼吸のせいで脳が活発に働けてないだけかもしれません。
口呼吸と鼻呼吸では、脳に行き渡る酸素量が格段に違います。口呼吸を鼻呼吸に変えて、脳のすみずみにまで新鮮な酸素が行き渡るようになると、脳の働きが大幅に活性化するようになるのです。
引用元:子どもの腸には毒になる食べ物・食べ方/西原克成(著)
脳が活発に動くということは
学力面だけの改善ではなく、性格や表情もイキイキとしてきます。
口呼吸は真剣にデメリットだらけなので
お口ポカンを見つけたら早めに治してあげてくださいね。
引用元の本はこちらです▼
離乳食を始める時に『酸素』の食べ方も教えてあげてください。
酸素は口じゃなくて『鼻』からです!
この本のレビューはこちら▼
西原式育児の離乳食の本、ハードルは高いが知っておきたい食べ物の話
子供のお口ポカン、口呼吸、鼻づまりの直し方!
子供のお口ポカン・鼻づまりには早めに気づいてあげましょう!
もし、慢性的な鼻炎や鼻づまりで
口がポカンと開いてしまっている場合は、放置せずに耳鼻咽喉科や小児科に相談してみましょう。
鼻はつまってなくても
口呼吸が定着してしまって
歯並びや姿勢の悪さが気になる場合は、小児歯科・矯正歯科へ相談がおすすめです。
口呼吸を覚えさせないために
赤ちゃんの頃はおしゃぶりをさせるのも効果的です。
子供の場合、
絵本を活用するのもオススメです。
お口ポカンを直すため(口を閉じさせるため)の絵本はこちら▼
口呼吸を治すために
子供にも使える口呼吸防止テープも販売されてますが、これって鼻が詰まってる場合に使っていいんでしょうか…個人的には使用前に医者に聞いてみることをおすすめします。
『鼻づまりと発育』については、
こちらの本が読みやすくオススメです▼
鼻のせいかもしれません: 親子で読む鼻と発育の意外な関係 (単行本)